携帯電話の方はこちらからお入り下さい。

1 土地賃貸借契約の終了

(2)法定解除

(ヘ)無断増改築
  • 借地人が建物を無断増改築した場合、賃貸人は土地賃貸借契約を解除することができますか
  • 借地人が借地上の建物を増改築しても、借地人が所有する建物に対する変更ですから、無断増改築禁止の特約がないかぎり、適法な行為といえます。この点では、借家人が借家を無断で増改築することは、貸主の所有家屋に変更を加える行為ですから、当然に用法違反・保管義務違反の違法行為になるのと対照的であるといえます。
    借地契約において無断増改築禁止の特約がある場合に、借地人が無断で増改築の行為をすれば、特約違反として借地契約の解除原因になります。
    なお、無断増改築禁止の特約の効力について、最高裁判所は、「増改築が借地人の土地の通常の利用上相当であり、土地賃貸人に著しい影響を及ぼさないため、賃貸人に対する信頼関係を破壊するおそれがあると認めるに足りないときは、賃貸人が無断増改築禁止特約に基づき解除権を行使することは、信義則上許されない」(最判昭41.4.21民集20巻4号720頁)と判示しています。したがって、借主が無断増改築禁止特約に違反したとしても、常に解除できるとは限りません。